イカ~食べられ続けた歴史
恐竜時代の海洋を支配したのは大型海生爬虫類。 中生代の通して長く繁栄した海生爬虫類の代表格とも いえる「首長竜」 海の適応にもっとも追求した結果、イルカやマグロのような体型に なった爬虫類「魚竜」。 そして 魚竜と入れ替わり現れた新参者。海トカゲの「モササウルス類」 そんな彼らの食生活を支えたのは、 もっぱらイカの仲間であろう。 中生代の海には現在のイカとは親戚関係にある...
View Articleネッシーは実在!?新種海獣発見
2012年4月1日、米英合同の発掘調査チームが 2011年8月に北極圏のスバーシバル諸島の永久凍土層から ほぼ完全な骨格の新種アシカを発見し、その研究成果を 英紙ネイチャー(電子版)に発表した。 発見された新種アシカは8000年前に生息していたと見られている。 大きな特徴は7つある頚椎がいずれもキリンのように長く発達していた という点だ。...
View Article恐竜図鑑とラジオ出演
講談社より恐竜図鑑を献本いただきましたので 紹介させていただきたいと思います。 「スーパービジュアル 恐竜図鑑」 本書は翻訳本。いわば海外の恐竜図鑑です。 日本製の恐竜図鑑はたくさんの種類の恐竜イラストを 見せるという傾向にあるのですが、 海外では迫力のある1枚、あるいは少なめに 大きなイラストをド~ンと見せる傾向にあるそうです。 イラストは大胆な色彩に迫力のあるCGですが、...
View Articleえっ!太古の1年は365日ではなかった。
サンゴは木の年輪と同じように1年ごとに成長の跡はできる。 そして、サンゴの成長は季節の変化だけでなく、 昼に大きく成長し、夜はあまり成長しないという 「昼夜の変化」によって成長速度が変わるものもいるという。 そのためサンゴの骨格には年輪と年輪の間に「日輪」とよばれる 細かなシワができるのだそうだ。 1年は365日だから サンゴは年輪の間に日輪が365本あるということになる。...
View Article新タイプ!高速遊泳型シーラカンス
3億2000万年前からそれほど姿を変えなかった 「生きた化石」と呼ばれるシーラカンス。 その泳ぎ方はヒレを交互に動かしながら、 ゆっくりと漂うように泳ぐ。 しかし 2億5000万年前に生息していたと見られるシーラカンスは 現存・絶滅種問わず、まったく異なるタイプの種だったという! レベラトリクス 学名(Rebellatrix divaricerca ) シーラカンスはその幅広い扇のような尾ビレ...
View Article昆虫の起源と繁栄
地上のいたるところに生息する昆虫。 地球上でもっとも多様性が高く、その種数は80万種も知られいる。 これは生物種の半分以上を占める割合だ! そんな昆虫の特徴は実に明快だ! 体は頭部、胸部、腹部に分かれ、 胸部に3対(6本)の脚が生えている節足動物である。 ■昆虫の起源■ さて、そんな昆虫の特徴を踏まえ、 昆虫がどのような節足動物から派生し、誕生したのか・・・。...
View Article植物食恐竜の王者
今年も幕張メッセでで恐竜博が開催されるようだ。 「恐竜王国2012」 7月12日(土)~9月23日(日) この会場で行われる恐竜博といえば、 その広い会場を生かし、 全長がとてつもない数値を叩き出す巨大恐竜の展示が目玉となる ことが多い。 2002年の恐竜博ではセイスモサウルス (全長35m) そして 2004年 チュアンジエサウルス (全長27m) 2006年 スーパーサウルス (全長33m)...
View Articleウナギの不思議な生態と進化史
ニホンウナギ 学名(Anguilla japonica ) 今年はウナギ養殖に使われる稚魚(シラスウナギ)の記録的な不漁で ウナギの価格の高騰が著しいようだ。 シラスウナギの漁獲量は1960年代には年間150トンもあったが、 2000年代に入ると年間15トンと10分の1に激減している。 比較的豊漁だった2009年は25トンあったシラスウナギの漁獲量も...
View Article南洋の宝島
海鳥・・・。 大洋を飛び回るアホウドリ やカツオドリ、ミズナキドリなど 繁殖時には洋上に浮かぶ小さな島で集団繁殖する。 洋上で孤立した島は海鳥にとって 天敵に卵を奪われ、食べられることのない安全な場所だ。 太平洋南西部に アホウドリをはじめとする海鳥の糞が数百万年に堆積し、できた島がある。 車で1周するのに20分とかからない小さな島だ...
View Article恐竜の新常識!羽毛伝説
恐竜から鳥類が進化した・・・。 今やこの事実は広く受け入れられている恐竜学の常識だ! 今から150年前、 1859年、ダーウィンの「種の起源」が発刊された間もない頃に 恐竜、始祖鳥、鳥類に認められる骨格の類似点をもとに 鳥類が恐竜の子孫であることがすでに示されていた。 しかし 恐竜に鎖骨(鳥類は「叉骨」と呼ばれる左右の鎖骨がV字に融合した特有な形をしている) が見当たらないことから...
View Articleヘビの起源~地中説が浮上!
ヘビはトカゲの仲間から進化した。 これに異論を唱える者はいない。 しかし、 ヘビはトカゲの仲間から足を失い、細長い体をくねらせて移動する その独特のスタイルになったのか・・・。 そのヘビの進化の過程をめぐっては、 ★地中での穴掘りに適応したとする説。 ★水中を泳ぐことに適応したとする説。 があり、昔から議論され続けていた。 地中、水中のいずれも足は邪魔となることが多く、...
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View Article北米恐竜の多様性と造山運動の関係
7500万年前の北アメリカ大陸。 ここでは恐竜の角竜やハドロサウルス類などの急速な多様性が見られた。 しかし 恐竜が絶滅する6500万年前までに その種の多様性は徐々に減少傾向にあったという。 恐竜の角竜に関しては 7500万年前あたり地層から、 スティラコサウルス やセントロサウルス 、カスモサウルス など 実に様々な種の角竜が発見されているわけだが、 6500万年前にもなると、...
View Article津軽海峡を渡れなかった象たち
この日本列島には およそ2万年前までゾウの仲間が生息していた・・・。 日本で生息していたゾウで有名なのが、言うまでもなく、 長野県の野尻湖をはじめ全国各地100々所から多数の化石が発見されいる 「ナウマン象」だろう。 ナウマンゾウ 学名(Palaeoloxodon naumanni ) おそらく、当時の日本で当たり前のように見られたゾウであったことだろう。 35万年前より日本に生息した...
View Articleダチョウ恐竜から翼の起源
1995年~2009年にかけてカナダ・アルバータ州に 露出する7000万年前の地層から ダチョウ恐竜として知られるオルニトミモサウルス類の オルニトミムス という恐竜が3体発見され、研究成果が発表されたようだ! 北海道大学プレスリリース(2012/10/26) http://www.hokudai.ac.jp/news/121026_pr_museum.pdf...
View Article本、出ます!「ならべてくらべる動物進化図鑑」
ツイッターでも告知しましたが、 版元のブックマン社 から 「ならべてくらべる動物進化図鑑」 出来上がった本が届きましたのでお知らせします。 表紙です。他の動物図鑑のようにサイズが大きめの本です。 ソフトカバーと思っていたのですが、ハードカバーでした。 本の帯には あの生物学者の福岡伸一さんから推薦コメントをいただきました! さて、中身は 「ならべてくらべる動物進化図鑑」という本のタイトルどおり、...
View Article北洋と南洋の巨大イカ
マッコウクジラ 学名(Physeter macrocephalus) 狩りをする捕食動物では世界最大の体躯を誇り、 海の世界での頂点捕食者として一角の占めるマッコウクジラ。 浜辺に打ち上げられたマッコウクジラの 胃の内容物を調べると深海性のサメやイカなどがよく発見されるらしい。 どうやら、 シャチ やホホジロザメ といった強力な捕食者の競合を避けるため、...
View Article2012年古生物ニュース総集編
今年も残りわずかとなりました! 例年のごとく、今回も今年の発表された古生物ニュースを 振り返ってみたいと思います。 今年は羽毛恐竜の解明に関するニュースが目立ったような気がしますが、 去年に引き続き、メラニン色素で恐竜羽毛の色がわかるというものが 続いてますね。 ■1月■ ★始祖鳥は羽は黒かった! ナショナルジオグラフィック より 恐竜から進化した最初の鳥とされる始祖鳥 。...
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