やっぱお肉がおいしいねっ!
ハルキゲニたんだよw
前回はティラノサウルスの羽毛についてやったからさ~
今回はティラノサウルスはスカベンジャーだったかも?という
話をさせてもらおうかな。
そもそも「スカベンジャー」って何?ってなるんだけど、
日本語で訳すと「腐肉食者」っていって、
ティラノサウルスは獲物を追いかけて狩りをするのは苦手で、
ハイエナのようにそこら辺に落ちてる死んで腐った獲物を
漁って食べていたんじゃないか
っていう、
今まで思っていたティラノサウルスのイメージ総崩れではないかっ!
ていうお話。
ティラノサウルスのスカベンジャー説を主張したのは
古生物学者のジャック・ホーナー博士という人なんだけど、
彼の言うスカベンジャーである理由を言っちゃうと、
ティラノサウルスは体重6トンもある巨体で、
その上、後足2本だけで支えているわけで
足の筋肉が巨体を支えて、走るには、ちょっとキツいんじゃない?
ってことで
最大でも時速20kmしか速度しか走れなかったっていう。
ヒトが走る速度は普通で時速25kmだから
ティラノサウルスは体が大きい分、歩幅がずいぶんあるのに
ずいぶんと遅いよね。もうやる気あるのか?ていうくらい。
仮にさ~
獲物を追いかけ、高速で走ったとしてもさ、
前足がかなり小さいんで、
転んだ時に地面に手をつけられず、大怪我するリスク
もあるんだよね。
前足が小さいと獲物とか掴めたりとかもできないしね。
それと
ティラノサウルスの脳の形もだいたいわかったいるんだけど、
嗅覚を司る部分が発達していて、鋭い嗅覚は
遠く腐肉を嗅ぎつけるのに発揮できたんじゃないかな。
まあ、嗅覚はハンティングにも必要だし、一概にはいえないけどね。
まあ、その一方で
「いやいや、ティラノサウルスは立派なハンターだよっ!」
ハンター説を支持する意見も結構あるんだよね~。
ティラノサウルスの頭骨をみると、いくつかハンターであった
という理由があったりするんだけど、
ティラノサウルスの噛みつく力は他を圧倒する生物界最強レベルで、
その極太のアゴの筋肉を収めるがために
上から見て頭骨の後ろ半分が急激に幅広くなる形に
なるんだよね。
そのため両目が前向きになって、両眼視ができて、
獲物との距離を正確につかむことができるんだよね
これって、獲物をハンティングするにはポイント高い能力だよね
あと
頭骨っていうのは、一個の骨じゃなくて、
何枚かの骨が立体パズルのように組み合わさって
いるんだけどさ~
ティラノサウルスの場合
その骨と骨の間に隙間があったりするらしいんだよね。
これがどういうことかというとさ~、
頭に激しい衝撃とかあったら、骨の隙間から衝撃が逃げてくれて、
頭骨全体に伝わらないことになるじゃない?
生きた獲物をアゴで捕らえた時、獲物はもちろん激しく抵抗するんでさ
頭に伝わってしまう
強い衝撃をある程度逃がす効果があるんだよね。
まあ、ティラノサウルスがハンターであった直接的な証拠もあってさ、
2013年7月に「これ決定打じゃね?」って報告があるんだよね。
米国のサウスダコタ州で
植物食恐竜(エドモントサウルス?)の尾の椎骨に
ティラノサウルスの歯が突き刺さった状態の化石が見つかってさ~
傷跡だけなら、すでに死体になったあとの傷って可能性もあるんだけど、
傷跡には治癒の痕跡あったらしいんでさ、
生きていた時にティラノサウルスに襲われていたってことで、
ティラノサウルスのハンターであった1つの証拠にもなるよね。
いやさ~、
今までもティラノサウルスらしきものに噛みつかれて、治癒の痕跡がある
っていう化石はあったんだけどさ~、
残ってたのは歯型だけで、それがティラノサウルスの仕業って
決めつけられないって
モヤモヤがあったんだけど、今回の発見はティラノサウルスの歯
そのものが突き刺さってんだから、
動かぬ証拠で、「この話、終了~」ってなっちゃうよねw
あ、そうそう最初に方で
ハイエナはスカベンジャーみたいなこと言っちゃったけど、
ハイエナはそういうイメージが強いだけで、
意外とライオンよりも優秀なハンターだったりもするんだけどね
まあ、そんな感じで、ティラノサウルスも
ハンターだったのか、スカベンジャーだったのかはさ~
ケースバイケースなのかもしんない。
さてさて
トリケラトプスのフリルにも
ティラノサウルスの噛み跡が!
「マンガ古生物学」もよろしくね~