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「日本の絶滅古生物図鑑」刊行です!

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「日本の恐竜図鑑」

http://ameblo.jp/oldworld/entry-11146846480.html
が刊行されてから、ちょうど丸1年・・・。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-日本の絶滅古生物図鑑の表紙

その続刊となる
「日本の絶滅古生物図鑑」が築地書館より
自宅に見本が届きましたのでお知らせいたします。


今回の本も前著同様に化石ハンターの宇都宮聡さんとの共著となります。


前著の「日本の恐竜図鑑」はおもに日本国内で産出された恐竜にスポットを当てていますが、
今回は三葉虫、サンゴ、アンモナイトから哺乳類と幅広く、
大昔の日本に生き、絶滅した知られざる動物を紹介しています!


これら古代動物の大半は人類が誕生する前の日本に生息しており、
本書はいわば、有史以前の日本の歴史書、
もっと昔の日本史と言ってもいいでしょう!


日本で産出されたもっとも有名な古代動物は
ご存じ、ナウマンゾウでしょう。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-日本の絶滅古生物図鑑ナウマンゾウ

長野県の野尻湖が有名ですが、日本各地で発見されており、
日本のどこにでもいるゾウだったようです。
前著同様、復元イラストだけでなく、標本や化石の写真も掲載しております!


そして世界に向けて日本を代表する古生物は・・・。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-日本の絶滅古生物図鑑デスモスチルス

謎多き哺乳類「デスモスチルス」↑と


異形巻きアンモナイトの「ニッポニテス」↓でしょうか。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-日本の絶滅古生物図鑑ニッポニテス

世界の中でも素晴らしい標本が得られているのはここ、日本です!
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-日本の絶滅古生物図鑑コノドント


日本列島でもっとも古い化石は岐阜県高山市で発見された
コノドントと呼ばれる小さな歯化石。4億5000万年前のもの。
本書のイラストはその歯の持ち主の復元図。



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-日本の絶滅古生物図鑑・化石採集記

化石ハンター宇都宮さんの化石採集記も
このページでは北海道で直径1mを超える巨大アンモナイトを
発掘した時の様子を書かれており、
化石のまつわるコラムも充実しております。


築地書館の「日本の絶滅古生物図鑑」のページ
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1453-8.html
にもサンプルページがありますのでご覧くださればと思います。


アマゾンでは2月1日に発売。
書店に並ぶのは2月5日あたり
になりますので
是非、手に取っていただければを思います!


日本の絶滅古生物図鑑/宇都宮 聡
¥2,310
Amazon.co.jp


トリケラトプスの姿勢について

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トリケラトプス


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-トリケラトプス

全長9m、体重は8トンの巨体を支える力強い四肢、
目の上に伸びる長大なツノと後頭部には分厚い大盾のようなフリルを
もつという頑強な体躯をもつ恐竜である。


同時期、同地域に生息した暴君竜ティラノサウルス とは宿敵という
イメージが色濃くあり、
ティラノサウルスとともに恐竜時代の終焉の時を生きた恐竜だ。


化石もよく発見されているためか、よく研究もされており、
ご存じのようによく知られた恐竜のひとつでもある。


しかしトリケラトプスには長い間物議をかもしていた
ひとつの大きな謎があった。

それが「前足の姿勢」である!

恐竜の仲間は
哺乳類や鳥類のように足は体に対して垂直に伸びている
直立歩行型である。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-恐竜と爬虫類の足の付き方

当然ながら恐竜の仲間であるトリケラトプスも
体に対して足が垂直に伸びるということになる。


トリケラトプスの骨格を組み立てる上で、後足はそれに当てはまるのだが、
前足に関しては直立状態で前足の骨を組み立てると
前足の関節がどうやら脱臼してしまうことがわかったらしい。


そのため
トリケラトプスの前足は爬虫類のように
前足の肘を横に張り出して「這い歩き」するような
姿勢であっただろうという復元になったのだ!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-トリケラトプス旧復元

ちょうど前足は腕立て伏せの状態と思っていいだろう。


ところが・・・。


これには大きな矛盾点があった!

それが「トリケラトプスが残した足跡化石」だ!

トリケラトプスの前足が横へ張り出した状態なら、
左右の足跡の間隔は広くなるはずである。


しかし
実際の足跡化石を見てみると、
左右の間隔は胴体の幅と変わらなく狭かったという。

つまり、

前足が胴体から横へ張り出していたなら、

胴体の幅より、足跡の左右の間隔が広くなるはずであり、

ここで矛盾するというわけである。


そこで最新の研究では
体から横に張り出した前足の姿勢を
そのままにして脇を閉めるようにする。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-トリケラトプス最新復元

「腕立て伏せ」から
「小さく前へならえ」のポーズにすると思えばいいだろう。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-トリケラトプス前足ポーズ1

この姿勢によって
左右の足の幅は縮まり、

発見された足跡化石と合致するという!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-トリケラトプスの足跡

その際、足の甲は外側へ斜め前に向くことになる。
これは鰭脚類のアシカや木を登る動物にみられる特徴だが、
トリケラトプスのもっとも力強い親指(第1指)は前方に向く形となり、
力強く前から後ろへ蹴ることは十分に発揮できる。


話変わって
トリケラトプスの姿勢をやってみました。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-トリケラトプス前足ポーズ2

人間がやると重心が前へいってしまうのか、腕にたいへんな負荷がかかりますね。
筋トレにいいかもです。脇を閉めるのを忘れずに(^O^b



角竜の系譜(国内初のケラトプス類発見!)

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2013年2月19日、鹿児島県の下甑(しもこしき)島の鹿島で
約8000万年前の中生代白亜紀後期の地層から
トリケラトプス などで知られる角やフリルが発達した恐竜、
角竜「ケラトプス類」の歯の化石1点が見つかったと発表された。


毎日jp 2013年2月19日

http://mainichi.jp/select/news/20130220k0000m040107000c.html


発見された化石は幅12.1ミリ、高さ8.6ミリ、厚さ3.7ミリ
という小さな歯の化石。
ケラトプス類の歯は1つの歯に2つの歯根がある。
いわば、歯根が二股になっているのが特徴。
発見された部位はその片方の歯根の一部分で、
これがケラトプス類のものであると鑑定された模様だ!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-国内で発見されたケラトプス類の化石

発見された化石がとても微小なものとはいえ、、
国内でのケラトプス類の発見は初めて

そしてアジアでは3例目となる貴重な発見なのだ!


さてケラトプス類とはなにか!


まずは角竜類の系統について語らなければならない。

アジアで発見されている角竜類(ケラトプシア)は
原始的な種類が圧倒的に多い!

角竜類でまず分けられるのが、
プシッタコサウルス類

目の上や鼻の上に角を持ち、後頭部にフリル(襟飾り)のある
新角竜類(ネオケラトプシア)


一般的にこの新角竜類(ネオケラトプシア)が「角竜」と
呼ばれているのだが、
アジアで発見される新角竜類はまだ初期のグループで
代表的な種としてアーケオケラトプスプロトケラトプス などが
揚げられるが、
角やフリルは未発達で、体型も小さく、2足歩行に適応したものだ。

日本でも国内初となる角竜類が
2007年に兵庫県篠山市にある1億4000万~1億2000万年前の地層から
アーケオケラトプスの仲間とされるものが発見されている。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ケラトプス類

このようにアジアで生息した角竜類は原始的なタイプが多いのだが、
トリケラトプスのように角やフリルが発達し、体が大型化して、四足歩行となった
進化したタイプの角竜が「ケラトプス類」だ!


そして、彼らの活動した舞台は一転して北アメリカと移ったいたようだ!


北アメリカの発見されたケラトプス類は
トリケラトプスをはじめ、カスモサウルススティラコサウルス
パキリノサウルス など種類が実に多い。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-セントロサウルス類とカスモサウルス類

そして、ケラトプス類には
鼻面の1本の角が発達し、フリルの縁にも立派な突起が並ぶ
「セントロサウルス類」


両目の上の2本の角が発達し、フリルが長く成長した
「カスモサウルス類」
2タイプに分けられる。


カスモサウルス類は最後まで生き延びた恐竜のひとつであり、
それに含まれるトリケラトプスになると
あの体型で全長15m、推定で体重は20トンにもなる個体もいたらしい!


このように立派なツノをもつケラトプス類はほとんど北米産のものしか
知られておらず、

角竜類はアジアから北アメリカに渡って進化し、角を持ったと考えられていた。


しかし、
今回の国内でのケラトプス類の歯の化石の発見に加え、
2010年には中国でケラトプス類のセントロサウルスの仲間になる
「シノケラトプス」 が発表された

すでにウズベキスタンでケラトプス類とされている
「トゥラノケラトプス」 が発見されており、
アジアでもケラトプス類は少なからず、生息していたようだ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba

いずれもアジアで発見されたケラトプス類は
まだ原始的なタイプのようだが、
角竜のケラトプス類への進化の舞台は北アメリカのみならず、
アジアまで広範囲におよび、
北アメリカではさらなる進化したタイプ角竜ケラトプス類が数多く現れ、
アジアでは比較的、原始的な姿をとどめたままのケラトプス類が
生息していたといったところか。



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-角竜の系譜とその進化の舞台


角竜の系譜とその進化の舞台を大雑把にまとめてみた。

角竜のルーツはやはりアジア起源として北アメリカへ流れていくといった感じだ。


しかし、アジアからケラトプス類の化石がぼちぼち出ててきて、

新たな発見が今後もあるのかもしれない。


5億年前の生き物が現在の海に迷い込んだ

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海遊館の年間パスポートを持っている人に当たる

「5億年前の生命が現在の海に迷い込んだ!」

のエイプリルフール企画展の
前夜祭プレビュー招待券が当選して、
さっそく昨日の夕方から海遊館へ行ってきました!


この企画展は
おおよそ5億年前のカンブリア紀の生物、
アノマロカリスやオパビニアなどが、
海遊館の水槽の中に紛れ込んでいるという
4月1日エイプリルフールだけに行われる
企画展のようです。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-水槽のオパビニア

水槽の中を見てみるとビックリ!
オパビニアが泳いでるし、ハルキゲニアの旧復元までも。


もちろん
カンブリア紀の生物は絶滅してしまっているので
水槽の中に泳いでいるのは
ラジコンで動く模型のようですが、
かなり精巧にできてるので、
何の違和感もなく、
ホントに5億年前からタイムスリップして
生きて紛れ込んでいるような感じです!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-水槽のアノマロカリス

もちろんアノマロカリスも。
大きな水槽の中に、こういった生き物を探すという
なかなか面白い企画展でした。


会期が4月1日だけというのは
もったいないような気がしますね!

ハルキゲニたん、カンブリア紀を語る

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あたし、ハルキゲニたん。

「カンブリア紀」 っていう地質時代。
おおよそ5億年くらい前の世界のお話をさせていただくよ。
ヨロシクね。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ハルキゲニたん

その前に「おまえ誰やねん」的な話になるから軽く自己紹介。


あたしはカンブリア紀の浅い海に生活してた「ハルキゲニア」 と呼ばれる
カギムシの一種。カギムシ って現在でもいるんだけど、
南半球のジャングルにだけ生息する、けっこうレアな生き物なんだよね~。

でも、あたしの生きた時代はいろんな種類のカギムシが

世界じゅうのあちこちと見かけるんだけどね~。
まあ、ハルキゲニアはそんなカギムシのなかでも背中に長いトゲが並んでいるのが

大きな特徴だよ。


そうそう、背中のトゲで思い出したんだけどさ~
この前さ~、友達のオニコディクティオンの鬼子と中国へ旅行いったんだけど~


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-つっこまれるハルキゲニたん

鬼子に
「前から思ってたんだけど、ゲニたん、ずっと上下逆さまに歩いてない?
 ゲニたんの足としてつかっているそのトゲは本当は背中側にあって
 敵から身を守るためのものだよ」


「えっ!?そんなバカな!」と思いながらも
体を上下逆さにして、今まで背中だと思ってたところに生えてる細長いイボイボ?
それを足として使って歩いてみたらさ~
あら不思議w


めっさ歩きやすいw!!


本当のところ、あたしが生まれた時から足がうまく動かせなくて歩くのいつも億劫だったのよ~
鬼子のその一言で私の人生を大きく変えたねwマジで人生のターニングポイントw


そんなちょっぴり天然なところもあるけど、自己紹介はこのへんで。


さてさて
カンブリア紀っていうのは、だいたい5億4000万年~4億9000万年前の期間を
指す時代なのよ。

川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-カンブリア紀

そんな億年みたいな途方もないスケールいわれても、ピンとこないよね。
言葉で表現できないくらいの大昔のことなので、ぶっちゃけこなくていいです!w
めっさ大昔ってことで。


でさ~。そんくらい大昔となるとさ、世界の地形もずいぶんと今と違うのよね。
ド~ンっとこれが当時の世界地図なんだけどさ、


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-カンブリア紀の世界地図

今は中国の北の方にシベリアがあるじゃない?でもさ~
カンブリア紀はさ~中国から海を隔てて、ずーっと西の方に孤立大陸としてシベリアがある感じ。
ほんでもってさ、中国の東隣にオーストラリアがあるという始末w
まるでカオスだよw


まあ、気候は世界じゅうで暖かくって、

今の南極大陸みたいにさ~氷で覆われた地域なんかなかったよ。
まあ、生き物にとって過ごしやすい時代だったかもね。


とはいってもさ~、陸地は動物、植物、
言ってみればさ~、生き物ってやつはまったく見かけないないのよ。
行くところ行くところ、ゴツゴツした岩や石ころばっかの退屈なところだよw
生き物のいる賑やかなところはもっぱら浅い海だね。
やっぱ生き物の始まりは海からだからね~。
まだ生き物は陸上に進出していない時代だったわけよ。


まあ、このカンブリア紀からさ~
昆虫やエビやカニやらのご先祖となる節足動物
タコやイカや貝などのご先祖となる軟体動物
人間様もそうだけど脊椎動物のご先祖もこの時代に現れてるのよ。
現在の存在する動物の大グループが出揃った時代というところかな。


爆発的にいろんな生き物が現れたもんだからさ~
事件名「カンブリア爆発」っていわれとるよw


まあ、この時代から現在につながる生き物が出揃ったってことでさ、
今でもそうだけど、生き物の世界って
食う食われるかの弱肉強食が当たり前じゃない?
あたしもさ、食われたくないからさ、なんだかおっかないけど、
背中にトゲつけて身を守ってるわけだよ。
ほかにも硬い殻をつけて身を守ってる奴もいるし。


カンブリア紀の前の時代でさ、エディアカラ紀って時代があってさ~
この頃の生き物って、
やわらかい奴ばっかで、動きものろま。
まったく危機感のない輩が多いのよ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-エディアカラ紀の様子

やっぱ、お前ら、かたっぱしから喰ってやろう的な肉食動物がいなかったんだろうね~。
なんかのんびりした時代だよ。うらやま~w


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-カンブリア紀の様子


ほんでカンブリア紀ともなるとさ~
アノマロカリス っていうかなりヤバい的な肉食動物が現れるのよ。

カンブリア紀はさ、10cm未満の小さな生き物がほとんどなんだけど~
コイツがさ~60cmから大きな奴で1m越えるという
それがそれが、その時代の反則級のデカさでさ~


あ、そうそう、
その巨体に付け加えてよ!
「眼」までをもってるのよ~><!!


カンブリア紀からさ、ちょくちょく眼をもった生き物が現れるんだけどさ、
この目で獲物の位置を簡単に察知できちゃうのよね~!


アノマロカリスはぶっちぎりの巨体につけくわえ、獲物を見つける眼まで持つなんて
どんだけ肉食動物として生まれてきたんだよって感じだよ!

だからさ~、みんな奴の存在にビビりながらさ~生きとるわけよ。


食われる方もさ~、三葉虫の奴らとか、硬い殻でガードしつつ、
眼までもって近づいてくる天敵に気付いて逃げるという
用意周到な奴もいるけどね。


そうそうオパビニア っていう眼が5つもあるという
尋常でない奴もいたよw


あたしは眼をもってないから完全に不利だわ。
しかも唯一の身を守る武器を足として使ってたしw


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-カンブリア紀の活発な生き物たち


まあ、そんなこんなで、
世知辛い弱肉強食の世の中を生き抜くために
堅い殻をもった奴、トゲをもった奴、目をもった奴と
いろんな輩が現れはじめて生き物の多様性を促しはじめたのが
この時代の特色とも言えるんじゃないかなと思うよ。


というわけでさ、カンブリア紀のお話でしたw



ハルキゲニたん、カンブリア紀の生物を語る

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また、あたしだよ~。ハルキゲニア のハルキゲニたんだよ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ハルキゲニたん

前回http://ameblo.jp/oldworld/entry-11511484434.html

はカンブリア紀の世界について語ったけど
今回はカンブリア紀の生き物をピックアップして
語らしてもらうよ。ヨロシクね。


そうそう、その前にさ~、
前回のでブログのコメントやツイッターでの反応見てたらさ~
思いのほか、あたしのことカワイイって言ってくれて、
正直なところ、人間目線ではさ~、キモイとかなんとか
言われんじゃないかとヒヤヒヤだったよw


まあ、カワイイと言われるひとつに背中のトゲについてる
花飾りがポイント高かったとあたし的に思うのね。


まあさ~、お花ひとつしかつけてなくてさ~、たくさんのお花を
つければ、華やかでいいじゃんとか思ったんだけどさ~、
オシャレって、さりげなく決めるのがポイント高いじゃない?


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-花飾り選びのハルキゲニたん

だからお花ひとつしか付けてなかったんだけどさ~
こうなると、どこのトゲにお花をつけようか?花の色は?
なんていろいろ悩んじゃうわけよ。


そのへんのところ、迷った時に便利なのが、
占いのラッキーカラーってやつがあるじゃない?


あれで決めたりすることもあるんだけどさ~
たまにさ~、ラッキーカラー「ブラック」とか出たりなんかしてさ、
黒い花つけて今から葬儀参列か!みたいになっちゃってさ~
結局、また色だけであれやこれやと何時間もまた悩んで、
おかげで友達の約束にチョーがつくほどの遅刻しちゃったよ・・・
深く反省だぁ~~


あ、さてと・・・。本題だね。


まずは「オットイア」というカンブリア紀の生き物を紹介するね。


オットイア  属名(Ottoia )


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-オットイア

大きさは2cm~16cmと当時の生き物としては
まあまあ体の大きな奴かな。


海底の砂の中に潜む、貪欲な肉食動物として
ちょっと知れたカンブリアンモンスターだよ!
獲物が近づくとさ、砂の中から頭をニョ~っとだして
速攻で丸呑みするのよ~


化石からはさ~、
オットイアの体内に
ヒオリテス という生き物が
大量発見されとるよ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ヒオリテス

まあ、これがオットイアが喰ってたもんになるんだけどさ~
このヒオリテスって、そうとう硬そうで、長いトゲまでついとるのよ。
こんなもんたくさん喰って、君のお腹だいじょうぶかね?
と他人事ながら気になっちゃうよ。


おまけに
化石からオットイアの体内に同じ仲間の吻部まで発見されとる
というから、共食いまでしとるのよ。コイツ。


まあ、見た目どおりというか
動くものなら、なんでもかまわず喰ってたみたいだよ。


そういやさ~
化石になったコイツさ~、不思議なことに
いつもU字型に体を曲げた恰好して発見されるのよね。
みんながみんな腰痛ってわけじゃないし、


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-オットイアのお住まい

これは巣穴をU字型に掘って、
その中に潜んでいたということになるんだと思うんだけどさ~、
食べ物とかこだわりがないくせに、
ここだけは譲れないとばかりに
お住まいの形だけはこだわりがあったみたいだよw


では次いくね。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ハルキゲニたん

オドントグリフス 学名(Odontogriphus omalus


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-オドントグリフス

多数の体節があって平べったい、草履みたいな体した奴だけどさ~
その体の下面に口があるんだけど、その口のまわりに
ハート形に並んだ触手があって、
その触手を歯のようなものが支えてたという
なんだかよくわからない生き物。


この平べったい生き物がさ~、海中を上下にくねくねさせながら
泳いでいた感じで描かれてたのね。

その想像の姿があまりにもミステリアスな感じだからさ~
触手を支えた歯とセットで
オドントグリフス、意味は「歯の生えた謎」と名付けられたわけよ。


この「歯の生えた謎」ってさ~、
研究半ば「もうわからないから謎でいいや!」と命名したような
投げやり感アリアリな感じなんですけどぉ~w


でもさ~、もっとひどいのはあたしことハルキゲニアだよ~!
このハルキゲニアって「まぼろし」って意味なんだよね~
響きはいいんだけどさ~
「まぼろし」って一言、
オイオイ、それって存在すら否定されてない?みたいなw


お~い、あたしゃココにいるよぉぉぉ~


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-うったえるハルキゲニたん

まあ、そのオドントグリフスは化石1点からの命名なので
わからないことも多いかもね。


でさ~、その後189点と化石が見つかってね、
コイツの正体がなんだかわかったみたいなのよ。

そのたくさんの化石の研究でさ~
口にあるのは「歯舌」というヤスリ状になった硬い舌みたいなやつと判明してさ、
この歯舌っていうのがさ~
カタツムリやタコやら巻貝やらの軟体動物にしか見られないもんなんだけど、
これでどうやら海底の岩についていた藻を削るとるように
食べていたようね。


ほんで、節足動物にみられるような体節ってのはさ~
どうやら腹足のシワだったみたい。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-オドントグリフス新復元


まあ、どんな生き物かというと
カタツムリに殻をとって、体をペッタンコにされたような奴と
ぶっちゃけいってしまえば、オーケーかな。


は~い、次いくよ~。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ハルキゲニたん


ピカイア  属名(Pikaia )


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ピカイア

なんとも貧弱な生き物だよ

前回も言ったんだけどさ~
カンブリア紀って、生物界で熾烈な弱肉強食が始まった時代で
生き物たちは体に硬い殻をつけて身を守る奴が増えたって
言ってたじゃない?


でも、コイツはさ~
そんな時代背景を無視して生きてきたマイペースな
やつなんだよね~。


他の生き物が体の外側に硬いもんでつけてるのに
コイツは、体の中に「脊索」という体の芯になるものが
あったのよ~。

まあ、この時代の変わり種って感じだけど~


ところがどっこい!
これがこれが、進化の過程において
脊椎となって背骨となって・・・


貧弱な生き物にみえるけど、
魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、そして
あなた方、人間様も含めた脊椎動物の祖となる
どエライお方なのよ~!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ご先祖ピカイア様

そんでもってさ~、名前がピカイアって響きだからさ~
わがご先祖様~的に光ってるっぽいw
天照らすぅ~みたいなw

思わず拝みながら、
一休さんのエンディングテーマを替え歌にしてさ~
「ピカイアさま~、お元気ですか~♪」って
口ずさんでしまったよw


ってわけで、なんか変な話になっちゃったけど
今回はこのへんで。


それではまったね~w



ハルキゲニたん、オルドビス紀を語る

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あたしだよ~。
ハルキゲニアのハルキゲニたんだよぉ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ハルキゲニたん

前回はカンブリア紀のことをあれこれ語ったけど、
今回はその次の時代のオルドビス紀(4億8800万年前~4億4400万年前)について
語らせてもらうよ~


またまた
ハルキゲニアこと、あたしの登場ってわけだけど
あたしって、その前の時代のカンブリア紀にいた生き物じゃない?


オルドビス紀の世界を語るならさ~
その時代にいた奴がナビゲートするのが筋じゃね?
とか思われるかもしんないけどさ~
実は、オルドビス紀の知り合いに
チョッカクガイの「チョッカ君」っていう子がいてね。
その子にオルドビス紀の世界のこと、語ってって頼んだのよぉ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-電話中のハルキゲニたん

でもさ~、その子はハッキリしない子でね


「う~ん協力してあげたいけどぉ、
僕は人前に出るの苦手だし、うまく語れるのか不安だけど、
う~ん、でも気持ちは前向きってところもあるし・・・」


とか、電話でどっちなん的なこと延々とぶつぶつ言ってるからさ~
なんだか面倒くさくなっちゃって、もう、あたしがすることにしたよw


さてと、本題だね。


オルドビス紀は4億8800万年~4億4400万年前の期間を指す時代だよ。


まずはさ~

オルドビス紀の世界の地形なんどけど、ざっくりいっちゃうとね~
北半球はほとんど海に覆われていて、南半球に陸地が集まってる感じだねぇ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-オルドビス紀の世界地図

その南半球にあるゴンドワナ大陸ってのがあるんだけど~
この大陸がアフリカと南アメリカとオーストラリアと南極大陸なんかが
合体した巨大大陸なのよ~


で、南極大陸の位置は赤道直下にあって、今のアフリカ大陸のサハラ砂漠あたりは
赤道直下にあるけどこの時代では南極に位置するという
今とは全然ちがう大陸配置なんだよねぇ。


でさ~、気候の方は前の時代のカンブリア紀に引き続き、温暖な気候だったらしくてさ~、
聞くところによると、
海水温は42℃もあったらしくてさ~、ちょうど的な湯加減wいや、ちょっと熱めなのか?
まあ、とにかくもう海は温泉状態!みたいなw


また生物たちの活動の舞台はカンブリア紀に引き続いて、オルドビス紀も
まだ沿岸部の浅い海に限られていた的な感じなんだけどぉ~、
その温泉的な浅い海で、海の生き物がカンブリア紀よりも
たくさんの種類がいて、大繁栄していたらしいのよ!


ってか、のぼせないのかなぁっと心配になっちゃうんですけどぉw


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-オルドビス紀の風景

まあ、それは置いといて、
そこにはサンゴ礁が広がっててさ、カンブリア紀から繁栄していた三葉虫
ヒトデやウミユリなどの刺皮動物、顎はないけど頭が甲羅で覆われたような魚とか、
この時代の獰猛なハンターとして君臨してたのがオウムガイの仲間かな。


現在ではオウムガイは深海でひっそり生きてるけど、
この時代ではチョッカクガイとよばれる殻が円錐形に伸びてる奴のなんかがいてさ~、
その殻の長さが10m越えというマジで?とおもうほどの奴もいたらしいのよ~!
とにかく、かなり我が物顔でごろつきまわっていたようね。


でもこの時代でもっとも繁栄していたのは筆石(フデイシ)という半索動物。
オルドビス紀は「筆石時代」と別名をもつほどの主役級の繁栄ぶりなのよ~


で・・・
フデイシって生き物的な名前に思えないんだけど、それってなんぞや?


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-筆石(フデイシ)とは

だそうですぅw


でもさ~、
そんなトロピカルな浅い海で、よりどりみどりな生き物たちが謳歌する時代は
いつまでも続かないみたいなこともあるわけよ~。

どうやら
オルドビス紀の後半にもなるとさ、寒くなっていったらしく
海水温は23℃と、ぬるま湯どころじゃないくらい
温度が下がっちゃったらしいのよ~


でさ~
ゴンドワナ大陸の南端、今でいうアフリカのサハラ砂漠あたりは、
この時代では南極に位置していたとさっきも言ったと思うんだけどさ~
そこの寒さがめっちゃ厳しくてね~。で、そこからさ~
巨大な氷床ができちゃって、ゴンドワナ大陸のアフリカ地域、南アメリカ地域、
とドンドン広がっていったのよ~


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-オルドビス紀の世界地図(寒冷化)

それでさ~
この氷床ができたことによって生き物たちの運命を大きく変えるわけよ!


地球上にある水ってさ、例えばさ~

海の水が蒸発して、それが雲になって空を漂い
山にぶつかって、そこで雨を降らして、
その降った雨が川となって流れて、海にもどるって
サイクルがあるじゃない?


でも、そこに氷床ができちまって、水が氷になって固まっちまったら
川は流れず、海に水が戻らないってことになるわけよね~


ってことはさ~
海の水がどんどん減ってきて、
オルドビス紀のほとんどの生き物が住んでいた
浅い海は干上がってしまうってことになるんだよ~><


これって、オルドビス紀の生き物とって
棲んでるところ失ってしまうわけだから死活問題・・・。


そんな住宅事情の悪化で地球で初めて、生き物たちの大量絶滅が
起こったというわけね。


くわしいことは
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10505429344.html
この記事もどうぞ


話によるとさ、85%の生物種が絶滅したと見積もられてるらしいのね!
こりゃ滅亡的だねぇ。


まあさ~

この生物の大量絶滅でオルドビス紀の時代は幕を閉じるわけだけど
この難を逃れて生き残ったわずかな生き物が
次の時代のその空白になった世界に入り込んで
進化するなり適応放散して新しいタイプの生き物が続々と
現れるようになって新しい生物の世界が広がるのよ~。


生物の大量絶滅って、そういう新しい生物世界に移る節目でもあるんだけどね。


ってわけでさ~


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-うったえるハルキゲニたん

次はシルル紀という時代だね。
ではでは~
シルル紀のナビゲータ探しとくよw

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「日本にいた!“絶滅”古生物」夏期企画展

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梅雨もそろそろ明け、もうすぐ夏ですが、

ここでお知らせです。


大阪大学総合学術博物館


7月20日より


2013年夏期ミニ企画展

「日本にいた!“絶滅”古生物」
―阪大博×化石ハンター×古生物イラストレーター―


を開催します!


書籍「日本の恐竜図鑑」 「日本の絶滅古生物図鑑」 (ともに築地書館)

の共著者である化石ハンターの宇都宮聡さんが発掘された化石を

中心とした展示となります。



くわしくはこちらをご覧ください↓

http://www.museum.osaka-u.ac.jp/jp/exhibition/2013s/2013s.html




川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ポスター画

企画展のポスターやチラシなどで使われるイラスト。

ここに登場する古生物はマチカネワニ を除き、

宇都宮さんが発見した古生物たちの復元イラストです!




川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-プラビトセラスの化石と復元画

展示された化石には私の復元画も一緒に展示されます!
これはプラビトセラス というアンモナイト。

殻の巻きが突然ねじれて、逆巻きになるという異形巻アンモナイト。

これって、

そのまま殻の成長が進めば、殻の開口部が殻にぶつかって

塞がれてしまい軟体部が閉じ込められてしまうのではないか

と思ったのですが、

宇都宮さんによると、ここで殻の成長は止まるとのこと。




川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-企画展チラシ

チラシ(pdf2,1MB)


会期:平成25年7月20日(土)~8月31日(土)
    午前10時30分~午後5時
    日曜休館 入場無料

日曜日は休館なので気を付けてください。


本企画展で足を運んでいただいた際は

解説書(300円)もありますので、

記念に買っていただければ、ありがたいですW

ミョ~な深海生物大百科(文庫化)

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お知らせです。


昨年の初めに

廣済堂出版 より

「ミョ~な深海生物大百科」という単行本を出させていただいたのですが、

それの文庫本が地域によってばらつきがありますが、

7月17日~20日に書店に並び始めます!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ミョ~な深海生物大百科


右側が文庫化された「ミョ~な深海生物大百科」です。


文庫化ということで本の内容はそのままなのですが、

それでは芸がないだろうということで、


ここ最近、生きた姿のダイオウイカの動画がNHKで公開されて

大きな話題となり、

その流れで、この夏は国立科学博物館で特別展「深海」

行われるなど、世間では盛り上がりをみせております。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ダイオウイカ特集

というわけで、

口絵にダイオウイカの特集ページも追加で設けました!


早いところでは7月17日から書店に並ぶかと思いますので、

どうぞよろしくお願いします!



ミョ~な深海生物大百科 (廣済堂ヒューマン文庫)/川崎 悟司
¥680
Amazon.co.jp

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「日本にいた絶滅古生物」夏期企画展~続き

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7月20日~8月31日(日曜日は休み)から大阪大学総合学術博物館

開催される「日本にいた!絶滅古生物」夏期ミニ企画展の

お知らせの続きです。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-企画展チラシ

いよいよ明日からですが、最初の7月20日は

11時から当館の3Fセミナー室で

化石ハンターの宇都宮聡さんの化石発掘のお話、

私は古生物イラストの作成についてのお話を

させていただきます!



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-マチカネワニ
大阪大学豊中キャンパス内で発見されたという

約40万年前に生息した全長8mの巨大ワニ「マチカネワニ」  


このマチカネワニのイラストはみっちり監修を受け、

何度も修正してできたイラストです!


このマチカネワニのイラスト作成を交えながら、

現在に生きる他のワニとはちがう特徴をもつ

マチカネワニの姿のお話ができればと思っております。

あとは大きく変わったモササウルスの復元の話とか


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-解説書  


当企画展の解説書もあります!

マチカネワニをはじめ、

展示される和歌山県で発見された

国内で最も保存状態のよいモササウルス類など

それを研究している専門家たちに解説を執筆してもらっています。



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-展示風景1  

2006年に和歌山県有田川町の鳥屋城山で発見された
モササウルス類の化石展示。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-展示風景3  


私が書き下ろしたイラストも画廊のように展示してくれています!


それでは

暑い日が続きますが、7月20日~8月31日(日曜日は休み)まで

ぜひぜひ足を運んでいただければ思います。


あ、そうそう。


8月13日は当館で小学生を対象とした

「かんたん!恐竜イラスト教室」を行いますので

こちらもよろしくです!


詳しくはこちら⇒「かんたん!恐竜イラスト教室」  


かんたんな恐竜イラストを描けるようになって帰ってもらおうかと思います(笑)



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海の事故を減らすため、気象・海象情報の入手や出航前点検等のポイントについてご紹介

ハルキゲニたん、シルル紀を語る

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川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ハルキゲニたん、お花がいっぱい1

ハルキゲニたんの・・・・



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ハルキゲニたん、お花がいっぱい2


お花がいっぱ~い!!


って、いきなり何?って感じだけど、
早い話、やってみたかっただけですw


まあ、ちょっとしたプチストレス発散みたいなw


あっ、お花散らかしちゃったけど、あとで片づけるよ・・・。


ここで片づけなければならないとゆ~
プチストレスが私を再び襲うw


まあ、哲学的なこといっちゃうけどさ~
生きるってそういう繰り返しなんだよね~。たぶんw


まあ、そんなことよりさ~


今回は4億4400万年~4億1600万年前のシルル紀
生物界はどうなのよ!って話をさせてもらうんだけどさ~


またまた
私が語らせてもらうことになってしまった的なw


というのも予定ではさ~、
私の古い友人である
シルル紀にいたウミサソリこと「ウミサソりん」に
お願いするということで進めていてさ~
喫茶店で打ち合わせまでしたのよね。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ウミサソりんとお茶してるw

だけどさ~
ウミサソりんとは、お互い忙しいのもあってさ~
会うのは実に4年ぶりw


そうなるとさ~
やっぱり、まずはお互いの近況報告の話にってなるじゃない?


しかも蓄積された4年分の話の量って半端なもんじゃないからさ~、
あれやこれやと話が長くなってしまってさ。


それで夜遅くなって、家に帰ったらさ~
あっ!肝心な打ち合わせの話、忘れた・・・。

って、なっちゃってさ~。


そういうわけで
今回もあたしが語るってことで強引にいっちゃうわけよw


さてさて、
本題のシルル紀ね。さっきもいったと思うんだけどさ~、
シルル紀は4億4400万年から4億1600万年前を指す時代よ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-シルル紀の世界地図

まあ、これがシルル紀の世界地図ね。

大きな動きはロレンシア大陸バルティカ大陸がぶつかるな感じ?

のちに合体してユーラメリカ大陸になるんだけど、

ユーラメリカってユーロとアメリカを合体させた名前なのよね~

つまり~、北アメリカとヨーロッパの合体大陸だよ。


それでシルル紀の生物界の話にうつるんだけどさ~

この時代によく見られた生き物のひとつに
「ウミサソリ」ってのが、いるねぇ~。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ユーリプテルス

名前のまんまなんだけど、海に棲んでるサソリっぽい奴って感じでさ~、
定かではないんだけど、サソリやクモの祖先とかいわれとるよ。


ほんで、ウミサソリってシルル紀だけじゃなく、その前の時代のオルドビス紀から
後のペルム紀までいた生物群なんだけどさ~
シルル紀は特に海の頂点捕食者としても幅を利かせてる的なところはあったみたいよ!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ウミサソリの仲間たち

まあさ~、ウミサソリはサソリっぽい奴といったけどさ~
サソリのようにハサミを持った奴は少なくてさ~
尾の先はサソリのように尖っているやつとかさ~
エビの尻尾みたいになってる奴とかさ~、
クモのような脚で陸を歩きそうなタイプとかさ~、
サソリとちがって、いろいろバリエーションは豊かなんだよねぇ~


これだけカスタマイズされたような奴がそろってればさ~
海だけでなく、川などの淡水域、もしかしたら陸にも棲んでたタイプも
いてもおかしくないじゃない?

ウミサソリって名前だけど、海だけじゃなくて、淡水や陸にもいた
生息圏オールマイティーなグループだったはずよ。


おっと、ここでシルル紀のポイントよ!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ハルキゲニたんのワンポイント

前回さ~、その前の時代のオルドビス紀の話で、
オルドビス紀の末期に生物大量絶滅の起こったのはさ~、
生物の生息する場所は、まだ浅い海に限られていて、
その浅い海が干上がってしまったからとか
言ってたじゃない?


ハルキゲニたんのオルドビス紀を語る (前回の記事)


シルル紀の生物界はそんな教訓を生かしてかなんだか
知らないけどさ~、

ウミサソリのように浅い海に限らず、川とかの淡水域とか~
水辺とかの陸地にまで、生活圏を広げた時代なのよ~!


最初に陸地に顔を出した生物が、まあ、植物な感じ?


ほんで最初に陸地に姿を現した植物がこんな感じ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-最初期の陸上植物

これらの植物の一番高いところにお豆さんみたいのがあるじゃない?


これが繁殖するための胞子が詰まってる胞子嚢だったらしくてさ~、
繁殖器官の胞子嚢って栄養価が高そうな感じだし、
動物たちに狙われやすいっていうのもあるだろうしさ~


だからさ、
まだこの時代では水中にしかいない動物たちに食べられないように、
安全圏の空気中に大事な繁殖器官を移したって感じだね~。


まあ、そんなのが見え見えな感じなお姿でw
いかにも、わかりやすいって感じですぅ!


まあ、その植物のオイシイところを追ってかなんだかは
知んないけどさ~

動物にもクモの仲間やらサソリの仲間、
また昆虫の祖先と思しき、まあ、いわゆる虫っていうやつ?


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-昆虫の祖先カルバリア

そういう生き物がさ~
陸上に徐々に上陸しはじめて、
陸にも生命の営みは見えはじめたって感じの時代なんだけどぉ~
まだいってもさ~、水辺あたりって感じで、
生命あふれる森林っていうのがなかった感じかな~。


たださ~
森林がない代わりにさ~、「なにこれ!」
って思う物体が陸地にいたのよ~!


それは植物でもない、動物でもない・・・


それは巨大菌類!


簡単に言っちゃうと
高さ8m、太さ1mの巨大キノコw


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-巨大菌類プロトタキシテス

森林を形成する木々がない代わりに、
この巨大キノコを林立させるって

ガチ受けるw


いやさ~
この巨大菌類の化石ってさ~
150年前から発見されてたんだけどさ~。
「シルル紀にこんな大きな木があるわけないだろう」
ということで何の化石かわからんっ!わからんっ!
てなってさ~、ずっと「謎の化石」とされたんだけどさ~、
ようやく2007年に菌類の仲間って、わかってさ~
まさかの150年越しの回答だよw


次はデボン紀だね


デボン紀のナビゲータ探しとくよ!とか言っても

またアンタだろとかいわれそうなので

言うの、やめとくよw



ハルキゲニたん、デボン紀を語る

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ハルキゲニたん1

ハルキゲニたんの・・・


ハルキゲニたん2

背アタ~ック!!


ハルキゲニたん3

グサッ!



おお~!
壁をも突き刺す、このあたしの背アタック。

こんなこと人に向けてやってしまったら・・・


あたしの存在そのものが銃刀法違反><;

歩く銃刀法違反w^^w


ってか

トゲが壁に突き刺さったまま
降りられないんですけどぉ~w


まあ、そんなことよりさ~
今回はデボン紀(4億1600万年~3億5900万年前)の世界の
お話をさせてもらうよー。


ってか

あららの久々の更新・・・いや~、まいったね^^;


いままでの回は
本題入る前に関係のない余計な話から入っちゃうわけだけどさー
今回のデボン紀ってのは
いろいろと話すことが盛りだくさんなんだよね。


だからさー
今回はサクッと本題にいっちゃうよ!


さてと・・・

デボン紀っていう時代は
今からおおよそ4億1600万年から3億5900万年前の時代を指すんだけどさー
この時代はひとことで言っちゃうとさー


ぶっちゃけちゃうとお魚の時代w^^w


現在のいるお魚を大きくグループ分けするとさ

ヤツメウナギやヌタウナギといった
アゴをもってないという「無顎類」

サメやエイとかのさ、身と骨の硬さがあんま変わんないじゃん的な
やわらか骨の
「軟骨魚類」

でさー
シーラカンスやハイギョといった
ヒレが骨入りの肉厚な
「肉鰭類」

そんでもって
マグロやスズキ、フナとかー、金魚とかさー
もう今の魚はほとんどこれでしょっ的な
「条鰭魚類」


現在の魚類

魚類ってのはさー
「無顎類」「軟骨魚類」「肉鰭類」「条鰭魚類」と
大きくこの4つに分けられるんだよね。


でもでもぉー!


デボン紀という時代の大昔はさー、
この4つのグループからさらに追加で

頭と胸あたりまでに骨板で装甲をあしらった「板皮類」

体にトゲが並ぶのが特徴のー「刺魚類」

という絶滅したグループがいてたわけよ。


デボン紀の魚類

このお魚の6つのグループがすべて共存してたのが
デボン紀オンリーってなわけで
お魚の時代なんだよねー。


魚類6大グループ

さらに!
このお魚の時代は歴代のお魚グループ勢揃いだけでは
終われせてくれないのよ!


デボン紀の終わり頃になるとさー
この6大グループのひとつの肉鰭類から
劇的な進化をおこしてるんだよね


肉鰭類の特徴である骨入りの肉厚なヒレが、
陸を歩く足として活用できてしまったのかどうか、
ここで初の陸上の脊椎動物が現れたわけよ!

初めて脊椎動物が上陸した時代だったんだよねー


まあ有名なのが教科書にもよく載ってるイクチオステガ だね。
このあたりの話はイクチオステガの登場がもうテッパンw


イクチオステガ

これが後々の時代に
魚類の一部から
両生類や爬虫類、鳥類、そんでまた哺乳類となって
陸の上でつぎつぎと適応放散していったわけね。


まあさー
脊椎動物が初上陸は
いろいろ条件がそろって成し遂げられたことなんだけどさー
まあ、このあたりの話をしちゃおうか?


まずはデボン紀がどんな世界だったのかというとさー
デボン紀の世界地図はこんな感じー。


デボン紀の世界地図

赤道のところにユーラメリカ大陸ってのがあるじゃない?

まあ今のヨーロッパと北アメリカにあたる大陸で、
ユーロとアメリカを合体させてユーラメリカという大陸名になってるのね


このユーラメリカ大陸はもともと前の時代のシルル紀に
ローレンシア大陸とバルチカ大陸2つの大陸がぶつかってできた大陸なんでさー
2つの大陸が衝突した場所が大きく盛り上がって、

カレドニア山脈と呼ばれる巨大山脈ができたんだよ!


カレドニア山脈の形成

このユーラメリカ大陸を南北に走る巨大山脈が
大気の流れを遮ってさ、そのふもとで雲がたくさん集まって
山の天気は忙しいと言うだけでは済まされないほど
大雨をしょっちゅう降らしていたわけなんだよね。


そんなもんだからさー
ユーラメリカ大陸には大きな川がたくさん流れるわけでさー
そこから動植物がどんどん河川にそって陸の奥地へと生活の場を広げていったわけだよー


ハルキゲニたん4

ここでデボン紀で起きた重要なポイントのひとつ!




アーケオプテルス

植物でアルカエオプテルスという「木」と呼べるレベルの植物が登場しててさー
これが陸地でたくさん生えるようになって
地球上ではじめて「森林」という環境ができたんだよね。


これがまた
今までカンカン日照りだった陸地を日差し優しい木漏れ日と潤いある環境になってさー
森林浴みたいな心地良い感じ?


まあさー、動植物にとってかなりの快適空間になったわけなんだよねー。

このおかげで動植物がどんどん陸地に進出していって
現在では陸地でもっとも繁栄している昆虫も、このデボン紀で
はじめて現れているんだよね。


森林という環境のおかげで
快適空間となった陸地と昆虫などたくさんのエサが陸地に豊富にあるということでさー
魚だけだった脊椎動物も4本の足をもって陸上進出を促す結果となったわけだよ。


まあ、陸上の動植物は前の時代のシルル紀には登場していたけど
デボン紀は陸での生物の多様性を大いに促した時代だったわけね。

ってなわけで、
次回は石炭紀のお話をしちゃうよー!



ハルキゲニたん5

って
いつになるのかわかんないけどw



ミョ~な昆虫大百科

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お知らせです。

廣済堂出版 よりミョ~な生き物シリーズ

ミョ~な絶滅生物大百科

ミョ~な深海生物大百科

に続いて、その第三弾

「ミョ~な昆虫大百科」

12月31日からコンビニのセブンイレブンで発売されます!


ミョ~な昆虫大百科表紙

今回は生物種の半数以上を占め、地球の陸上でもっとも繁栄を謳歌している

「昆虫」がテーマです!

ミョ~な昆虫大百科

知られているだけでも80万種いるといわれる昆虫の中から

とくにユニークな昆虫を100種厳選し、紹介していく内容の本です。


ミョ~な昆虫大百科


今回も同様に

第1章は「ミョ~な形の昆虫」でとくに形態がユニークな昆虫を

第2章は「ミョ~な行動の昆虫」で変わった生態をもつ昆虫を

第3章は「ミョ~にどデカい昆虫」で昆虫という小さな生き物から驚くほど大きな昆虫を

第4章は「ミョ~に奇麗な昆虫」で宝石のような美しい昆虫を

第5章は「ミョ~にヤバい昆虫」で毒や病気を媒介するような危険な昆虫を

第6章は「ミョ~に似ているなりきり昆虫」で擬態が得意な数多い昆虫のなかでも面白いものを

第7章は「ミョ~だけど身近な昆虫」で、身近にいる変わった昆虫を


合計100種類の昆虫が紹介されています。


ミョ~な昆虫大百科

本日の12月31日からコンビニのセブンイレブンで

この本が並んでいると思いますので

ぜひともよろしくお願いします!

未来の奇妙な動物大図鑑

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たいへんご無沙汰のブログ更新です・・・。


また本を出版することで、

久々のブログ更新なのに前回記事と続けて本の告知宣伝です(^ー^;)


宝島社より見本誌が届きました。


未来の奇妙な動物大図鑑(表紙)


「未来の奇妙な動物大図鑑」


オールカラーで

遠い未来に動物たちはこんな風に進化するだろうという

110種類の未来動物を掲載した内容になってます。



未来の奇妙な動物大図鑑(世界地図)

↑これは1億年後の世界地図を掲載したページ。

本書では


500万年後の未来動物

1億年後の未来動物

2億年後の未来動物


の3部構成で紹介していきます!


未来の奇妙な動物大図鑑

未来の動物2

↑未来動物が掲載されているページです。


書店に本が並ぶのは

1月23日(金)からです。


ぜひとも書店で手に取って見ていただけたらと思います!


【タイトル】 未来の奇妙な動物大図鑑

【発売日】  2015年1月23日

【価格】   1380円(税別)


どうぞよろしくお願いします!


未来の奇妙な動物大図鑑/川崎 悟司
¥1,490
Amazon.co.jp






ハルキゲニたん、石炭紀を語る

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ハルキゲニたんのベストスマイル1

ハルキゲニたんの


ハルキゲニたんのベストスマイル2

ベストスマイル!!

えっw どこがスマイルなんだって?
あたしゃ、顔の表情ができないカギムシなんだから、そこは許してぇ~w

まあ、それはさておき、
「ハルキゲニたん、デボン紀を語る」(2013年12月19日)から

ずいぶん間があいてしまったんだけどさ~^^;


今回はデボン紀の次の時代、「石炭紀」について語らせてもらうよw

まあ、石炭紀は

だいたい3億5900万年前~2億9900万年までの期間を指す時代なんだけどさ、


石炭紀、地質年代

カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀って続いて「石炭紀」って、
時代名のパターンがなんだか変わっちゃうじゃない?


石炭紀にあたる時代に堆積した地層からよく石炭が採れることから、

この時代だけその名がまんま付けられちゃったわけなんだけどさ~、


まあ、この「石炭」っていうのが、この時代のことをよくあらわしてて、
石炭っていうのは植物が腐敗する前に地中にガッツリ埋もれちゃって、

地圧と地熱を受けて変質したもの、


ぶっちゃけ、「植物化石」だね。


早い話、石炭紀はかなり植物ボーボーの世界だったってわけよw

石炭紀の大森林を形成する木々がこれまた個性派ぞろいで、有名なのが3つ。

ロボク!リンボク!フウインボク!

なんだかトリオ的な感じのリズムで頭から離れない覚えやすさだよねw


ロボク、リンボク、フウインボク

ロボクは高さ10m、フウインボクは30m、リンボクなんか40mって
言われているくらいの大木なんだけどさ~、


今の木には「杉」とか「松」とか「桜」とかいろいろあるけど、
石炭紀にはそんな植物はまだ現れていなかった大昔なんでさ~、
ロボクはトクサの仲間、リンボク、フウインボクはヒカゲノカズラ類っていう
原始的なタイプのシダ植物が木の代わりをしていたんだよね。

さてさて、
この石炭紀の大森林で大いに繁栄しちゃいました的な生き物がいるんだよね。
それは「翅をもった昆虫」だね。

昆虫は前の時代のデボン紀に現れて、
まだトビムシみたいな地を這って生きていた小さな生き物だったんだけどさ~、


この時代にもなると翅をもつ昆虫が現れて、
生物史上初の飛行生物になったんだよね!

これがまたまた石炭紀の大森林という環境でジャストフィットしちゃってさ~
石炭紀の大森林には高さ40mを超すような木々が軒を連ねていたわけだからさ
そういう高い場所へヒトっ跳びできて、他の生き物が
足を踏み入れることができない領域に入ることができたんだよ。

つまり、そこは敵のいない安全地帯。昆虫たちのパラダイスってことなんだよね。
そういう高いところに、ロボク、リンボク、フウインボクの高木が
栄養たっぷりの胞子をつけていたんだから、

もうウハウハよw

鳥とかまだ現れていない天敵不在の世界で

伸び伸び生きていたせいなのか、
ビックサイズに成長する昆虫がけっこういたんだよね。


石炭紀の巨大昆虫

まあ有名なのがメガネウラというトンボの仲間かな。
翅を広げた長さはなんと70cm!w

パレオディクティオプテラというカゲロウの仲間は45cm!w

ゴキブリとカマキリの共通祖先とかいわれてるプロトファスマは10cm

翅ないし、昆虫じゃないけど、虫というくくりで見ちゃうと
ムカデとかヤスデに近いとされるアースロプレウラなんかは長さ2mという
とんでもないジャンボサイズw


アースロプレウラ

どれも実際、見てしまうと「えっ!?」って目を疑ってしまう大きさだよねw
こんな巨大虫はこの時代の常識w

まぁさ~、こんな森に迷い込んでしまったら、
肉体的な疲労による限界よりも
精神崩壊の方が先にきてしまうとおもうよ。人によってはw


失神するハルキゲニたん

まあ、虫たちが大きくなった理由にはまだあってさ、
この時代はかなりの高酸素だったらしいのよ。
現在の酸素濃度は21%だけど、この時代は30%もあったといわれとるよ。
高酸素は動物の代謝速度を上げて

昆虫の巨大化を促したともいわれとるよ。

さて、この時代、酸素濃度が高かったのはなんでなのさ~
ってなるんだけどさ、


光合成によって酸素を生産する植物が多かったのは確かなんだけど、
倒木や枯れた植物を分解する微生物がまだ十分に現れていなかった
といわれとるね。
この微生物は植物を分解するときに酸素を消費するんでさ、
植物は多いけど、それを分解する微生物があまりいなかったから、
結果的にどんどん酸素が増えていったってことになるらしいよ。


だからさ~
微生物がすくなかったから植物が腐らずにそのまま地中に埋もれて、
今となっては石炭紀の地層からジャンジャン石炭が採れるように
なったってわけだね。

ハルキゲニたん、ハルキゲニアの姿について語る。

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ハルキゲニたんの・・・


ベストスマイル!!


ハルキゲニたんのベストスマイル

だから~、どこがベストスマイルなんだって?

顔がないハルキゲニアだからさ~、そこは許してよw


っていうか!


ここ最近、ハルキゲニアの顔が明らかになりつつあるんだよね。


それがなんかねぇ~
イギリスのケンブリッチ大学とか
カナダのトロント大学やロイヤルオンタリオ博物館とかがさ~
共同でハルキゲニアのことを研究した内容を
6月24日に英科学誌ネイチャーで発表しちゃったみたいでさ~


ハルキゲニア最新復元
これがハルキゲニアの最新の復元。


ハルキゲニアの顔には
目があって、口にはリング状に並ぶ歯があったらしいんだよね。
それからさ~
ノドの奥にも針状の歯がずら~っと並んでたみたいでさ~
食べ物を食べたときに戻しちゃったりしない便利さは
まあ、あるのはあるんだけどさ~、


寄生エイリアンか!

うう・・・なんか、めちゃ凶悪そうな顔になっちゃいそうで・・・
あたしゃ、寄生エイリアンか!ってなってしまうよ><;

というわけで、こんな顔になっちゃうんだったら
顔はぶっちゃけ、なくていいよw


まあ、こんなハルキゲニアだけどさ~

ここまでくるにはいろいろと紆余曲折があったんだよね。


1911年にカナダのブリティッシュコロンビア州にあるバージェス頁岩で
はじめて化石が発見されたんだけどさ~


ハルキゲニア旧復元

ようやく1977年になって研究成果の復元された姿は
今までにないようなタイプのワンダフルな生き物w


長いトゲが足になって、カツンカツンって足音が響かせて歩いていたみたいw
って、海の中で棲んでたから響くわけないかw


でもさ~1992年に
中国でも発見されてたハルキゲニアの化石の研究で
「ハルキゲニアの姿は上下が逆なんでないの?」ってなったみたいでさ~
そこで、なんで上下が逆なのよってなるじゃない?


ハルキゲニア復元変換1

背中に生えてた触手なようなものは
1列だったと思っていたものが2列あったってわかったらしいのよ。


これがハルキゲニアの足なんでないのってわけでさ~、
今までのハルキゲニアの姿は上下逆さまで間違いでした~
ってことがなっちゃったみたいよ。


でもここで終わらないのがハルキゲニアw


ハルキゲニアの細長い胴体の先端には大きな膨らみがあって
ここが頭部だと思われていたんらしいんだけどさ~、

「ここは押しつぶされたときに出た体液とか
食べたものが飛び出てしまったかなんかの膨らみでないの?」


って話が前からあったんだけど、


ハルキゲニア復元変換2

今回、ハルキゲニアに頭部と思われていた膨らみの逆っ側に
歯とか確認されちゃって、ここが明らかに頭ってことで
前後も逆でした~ってなったわけだね。


まあ、上下が逆、前後が逆ってさ~


おかえり。旧復元

ぐるぐる一周まわって、最終的に最初の復元の姿に戻っちゃいました~
ってオチになりそうだよw








忍び寄る新復元

化石発掘キット、その他、恐竜関連書籍

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雨が降ったり止んだりのどんより梅雨空が続きますが、
極力、手荷物を持ちたくないから
空模様見て、大丈夫だろうとおもって傘を持たず出かけると、
必ず雨が降るというオチは
これお約束なのか?とおもう今日この頃。

でも明けない梅雨はない!
青と白のコントラストがまぶしい夏はすぐそこです!

とはいっても特に待ち遠しいわけではないんですが。ぷっw


今年の夏は映画ジュラシックパークの第4弾が公開されるなど

「恐竜」がまたまたお熱くなりそうです!


というわけで、

化石セブン さんより

イベント用「化石発掘キット」を紹介しておくれとのことで

化石発掘キット1  化石発掘キット2

送っていただいたものがこれです。発掘ブラシもついて、

これでお手軽に化石発掘体験ができるという代物。


化石発掘キット3  化石発掘キット4

掘ってるとけっこう無心になれますが、

粒子がえらい細かいのかブラシでゴシゴシ削ると砂煙がすごいです。

マスクは必ず着用したほうがいいですね。

もちろん発掘キットにはマスクもついていますのでわざわざ用意する手間はありません。


化石発掘キット5  化石発掘キット6

出てきたのは2cmほどのアンモナイト化石です。


化石発掘キットはたいていアンモナイトの化石が出てきますが、

中には当たり付きというものがあって


化石発掘キット7  化石発掘キット8

これが当たり付きのスピノサウルス の歯です。

ほかにもメガロドン の歯とか、モササウルス の歯など用意しているとか!


詳しいことはこちらをご覧くださいませ⇒化石発掘キット



次は私の関わった恐竜本をご紹介します。

愛しのブロントサウルス―最新科学で生まれ変わる恐竜たち/ブライアン・スウィーテク

「移行化石の発見」(文藝春秋)で知られるプライアン・スウィーテクの著書。
新たな新発見が相次いで恐竜のイメージもずいぶん変わりましたが、
それについて追っていく内容になっています。
著者の恐竜愛がとても感じられる1冊です。

原著では恐竜のイメージ図が少ないため、翻訳本で恐竜イラストをご協力させていただきました。

7月4日に発売されます。


恐竜のふしぎ(1) 恐竜の誕生と大進化! の巻 (講談社の動く学習漫画 MOVE COMICS)/高橋 拓真

恐竜のふしぎ(2) 恐竜の栄光と大絶滅! の巻 (講談社の動く学習漫画 MOVE COMICS)/高橋 拓真

講談社の動く図鑑「MOVE」シリーズの学習漫画

「恐竜のふしぎ」の1巻と2巻が発売されています。


動く図鑑「MOVE」シリーズはDVDが付属することで

たいへん人気ありますが、

こちらの学習漫画にもDVDがついています!


漫画がメインですが、

口絵で恐竜イラストをいくつか描き下ろしさせていただきました。


以上、よろしくお願いします!

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