「トロサウルスはトリケラトプスだった!」
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10595137803.html
2010年7月に書いたブログ記事
トリケラトプスの成熟個体がトロサウルスであり、
両者は同種であるため、
「トリケラトプスの名前が消え、トロサウルスにまとめられる」と・・・。
今からちょうど1年前の大きな話題であったが、
今年の9月9日あたりになって、なぜかこの話題がそっくりそのまま、
再びツイッターで拡散し、
センセーショナルを巻き起こしているようだ!
トリケラトプスには子どもから大人になるまでの様々な頭骨が
発見されており、その成長過程がおおよそわかるわけだが、
その過程においてフリルの部分が薄くなっていく傾向にあるらしい。
その行き着く先は開口部のあるフリルをもつトロサウルスになるのではないか
ということで
トロサウルスはトリケラトプスの成長した個体。
よってトロサウルスはトリケラトプスと同属ということになる。
よって
トロサウルスの名前にまとめられ、トリケラトプスの名前が消えるのでは
という話題が広がっているわけだが、
これは誤報である!
トリケラトプスの名前が残り、トロサウルスの名前が消えるが正解である。
それはなぜか!
学名には
このケースの場合、先に学名が付けられたものを有効名とする
ルールがあるからである。
トリケラトプス(Triceratops. horridus )の学名記載は1889年
トロサウルス(Torosaurus. latus )の学名記載は1891年
というわけで
もし、トリケラトプスとトロサウルスが同属であることが結論づけられれば、
トリケラトプスが有効名となり、トロサウルスの名前は消滅する