デボン紀(4億1700万年~3億5400万年前)
この時代はひと言で言えば
魚類の黄金時代とよばれ、魚類が大躍進した時代である!
デボン紀よりも昔、最初に現れた魚類は
「無顎類」といって
丸い口を開けて、水中に漂う、あるいは海底の泥の中にある
プランクトンの死骸や微生物などの小さな有機物を
吸い込み、エラで濾しとって食べるといった
しかし魚類のなかに「アゴ」という構造をもつ「有顎類」が現れ、
そして、強力な捕食者であったオウムガイの仲間やウミサソリなどを
退き、頂点捕食者へとのぼりつめ、恐魚「ダンクルオステウス 」のような
とてつもなく強面の捕食者も現れたほどだ!
この時代に魚類の中から頂点捕食者が現れた傍らに・・・。
妙な姿をした魚類が目立つようになる。
ノルウェー領スピッツベルゲン島から
オーストラリアからはピチュリアスピス 。
中国からはルグメンシャナスピス ・・・
世界じゅうのデボン紀の地層から
このような姿の魚類化石が
まるで、この時代のトレンドのように多く発見される。
彼らの共通する特徴は
鼻先から長くのびる突起である!
そして彼らは
アゴをもたない無顎魚類であるが、
今までの無顎魚類とは一歩先を進んでいるかもしれない。
この鼻先から伸びる長い突起で
海底の泥をかき散らし、
泥の中にある小さな有機物を巻き上げて
効率よくエサを得て、繁栄していたのかもしれない。
ちなみに
デボン紀には魚類から陸へ生活の場を広げた四足動物も
現れ、脊椎動物全体の爆発的な多様性が始まる時代
でもあったようだ。