日本列島はどのようにできたのか・・・。
その歴史は激しい地殻変動の連続であった。
日本という土地の起源は7億年前といわれるが、
現在の日本列島のほとんどは「付加体」とよばれる、
海洋底から運ばれた堆積物からなっているらしい。
付加体とは!
海洋プレートが海溝で大陸プレートに沈み込む際、
海洋プレート上にあった堆積物が剥ぎ取られ、
その堆積物が大陸プレートの縁に付着したものである。
日本のもっとも古くに形成された付加体は
オルドビス紀(4億9000万年~4億4300万年前)
に形成された付加体であるそうだ。
その後、
ペルム紀(2億9000万年~2億5000万年前)
ジュラ紀(2億0600万年~1億4400万年前)
白亜紀 (1億4400万年~6500万年)と・・・
太平洋の海底から運ばれる堆積物が、北中国大陸の東縁で
断続的にぶつかり、付加体は成長していったのだ。
つまり付加体によって成長していった日本の土地。
その岩盤の分布は
日本海側が古い岩盤で、
太平洋側が新しい岩盤
ということになる。
ところがである!!
実際の日本の時代ごとの岩盤の分布を見ると
不思議な現象が起こっている。
日本最古の付加体は日本に3か所あり、
日本海側にある「飛騨外縁帯」はわかるが・・・。
それよりも離れて太平洋側にある「黒瀬川帯」、
完全に太平洋側にある「南部北上帯」
はオルドビス紀からデボン紀に形成された
日本最古の付加体であるのだ!
これはいったいどういうことなのか!?
これを解明する1つの説がある・・・。
実は約1億年前に大規模な横ずれ運動が起きたというものだ!
その横ずれの移動距離はじつに1500kmともいわれている。
下の図のようにこれで現在の日本の不思議な付加体の分布は
つじつまが合うというわけだ。
横ずれ運動が起こる前の恐竜時代(1億年前)の日本は
実にかなりの細長い土地だったらしい。
そして
大陸の東縁にあった日本であったが、
約1500万年前にまた大きな地殻変動で
東日本と西日本が観音開きするかのごとく
大陸を離れ、その間に海が進入して日本海ができ、
今のような弧状列島ができたようだ。
以上、これがおおまかな日本の成り立ちである。
参考にした本
日本列島の生い立ち―腕足類の化石からみた大昔の日本 (ブックレット新潟大学)/田沢 純一
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