イエ~イ!またまたハルキゲニたんだよw
前回に引き続き、
「マンガ古生物学」という本の補足的な内容を
ここでまたやっちゃうよぉ!
マンガ古生物学の第4話は
デボン紀(4億1900万~3億5900万年前)
という時代のお話なんだけどさ~、
この時代はいろいろあって、
魚の黄金時代に陸上にまで生息広げて、
地球上に初めて「森林」ができちゃって、
陸上生態系の本格化と
地球の歴史を大きく刻むことが
目白押しって感じでさ~、
その上に、生物大量絶滅も起きちゃって
なにかと忙しい時代なんだよね。
「マンガ古生物」では編集の都合上
1話につき4ページor6ページという制限があってさ~、
ここで生物大量絶滅まで盛り込むことなんて
絶対ムリだもん!
でも、ムリだもんって言い切っちゃってもさ~
デボン紀に起きた生物大量絶滅は
地球上にはじめて森林ができて、陸上生態系が本格化
したことと、どうやら関係があるっぽいんでさ~
そのへんのお話をここでしたいと思うわけさ。
さてさて、
デボン紀の生物大量絶滅っていっても、
あんまり知られていない生物史事変だと思うんだけどさ、
カンブリア紀という時代から現在まで、
生物大量絶滅は5回ほど起きていて、
最後に起きた「白亜紀末の生物大量絶滅」は
地球に巨大隕石が衝突して
恐竜やアンモナイトが絶滅したとかいうのは有名だよね。
2回目に起きたのがデボン紀の生物大量絶滅は
世界を一変してしまうほどの巨大隕石衝突や大規模な火山活動とか
起きていないのに、たくさんの生き物が絶滅しちゃったという
なんだかよくわからない生物大量絶滅なんだよね。
でもデボン紀の生物大量絶滅の特徴は
絶滅した生き物と絶滅を免れた生き物とで
けっこうな偏りがあるんだよね。
その1つ目は
陸や川にいる生き物よりも
海の生き物がたくさん絶滅した!
2つ目は
たくさん絶滅した海の生き物のなかでも、
低緯度、簡単にいっちゃうと
熱帯地方の海の生き物が特に絶滅した!
3つ目は
魚とかの遊泳性の海の生物より、
三葉虫や貝など海底にいる生き物の絶滅がヤバかった!
まあ、だいたいこんなところだけど、
2つ目の熱帯の海の生き物が特に絶滅したところなんだけど
おそらく、世界が寒くなって、熱帯の海が冷たくなって
棲むところが、なくなっちゃったんでしょ。
どうして世界が寒くなっちゃったかというと、
陸に森ができて、温室効果のある二酸化炭素が消費されちゃったからなんだよね。
ほら、
植物って二酸化炭素を吸収して光合成するじゃない?
今じゃ、二酸化炭素を排出して、地球温暖化って問題になってるけど、
デボン紀は、はじめて森ができて、二酸化炭素が吸収されちゃったから、
今までとちがって気温がさがっちゃったのよね。
それと1つ目の
海の生き物が特に絶滅ってところなんだけど、
これも森ができたことが、理由でさ~、
森ができて、陸上生態系が豊かになると
そこで培ったたくさんの栄養が川を流れて、
海にたくさんの栄養が注がれるようになるんだよね。
栄養がたくさんだったらイイことじゃん!
って思われるかもしんないけど、
何事にもほどほどがいいってことは世の常だし、
海に栄養が多くなると
プランクトンなんかが大増殖しちゃって、
呼吸で海の中の酸素を消費しまくっちゃったのよ。
海は酸欠状態になっちゃって
海の生き物はとても生きられなくなったらしいだよね。
とくに海底の生き物が大打撃を受けたらしく、
当時の海底に積もった地層から、黒い泥の層が見つかっていてさ、
これが海底がよどんだ酸素の乏しい水に覆われていた証拠なんだってさ!
とまあ、デボン紀の生物大量絶滅の原因は
森ができたからだって、いろいろ言っちゃったけど、
本当のところ確かなことは言えないんだけどね~。
いずれにせよ、これでだいたい辻褄を合ってんじゃない?
というわけで、近々また顔出すよw
「マンガ古生物学」発売中だよ~!