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ハルキゲニたん、カンブリア紀を語る

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あたし、ハルキゲニたん。

「カンブリア紀」 っていう地質時代。
おおよそ5億年くらい前の世界のお話をさせていただくよ。
ヨロシクね。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ハルキゲニたん

その前に「おまえ誰やねん」的な話になるから軽く自己紹介。


あたしはカンブリア紀の浅い海に生活してた「ハルキゲニア」 と呼ばれる
カギムシの一種。カギムシ って現在でもいるんだけど、
南半球のジャングルにだけ生息する、けっこうレアな生き物なんだよね~。

でも、あたしの生きた時代はいろんな種類のカギムシが

世界じゅうのあちこちと見かけるんだけどね~。
まあ、ハルキゲニアはそんなカギムシのなかでも背中に長いトゲが並んでいるのが

大きな特徴だよ。


そうそう、背中のトゲで思い出したんだけどさ~
この前さ~、友達のオニコディクティオンの鬼子と中国へ旅行いったんだけど~


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-つっこまれるハルキゲニたん

鬼子に
「前から思ってたんだけど、ゲニたん、ずっと上下逆さまに歩いてない?
 ゲニたんの足としてつかっているそのトゲは本当は背中側にあって
 敵から身を守るためのものだよ」


「えっ!?そんなバカな!」と思いながらも
体を上下逆さにして、今まで背中だと思ってたところに生えてる細長いイボイボ?
それを足として使って歩いてみたらさ~
あら不思議w


めっさ歩きやすいw!!


本当のところ、あたしが生まれた時から足がうまく動かせなくて歩くのいつも億劫だったのよ~
鬼子のその一言で私の人生を大きく変えたねwマジで人生のターニングポイントw


そんなちょっぴり天然なところもあるけど、自己紹介はこのへんで。


さてさて
カンブリア紀っていうのは、だいたい5億4000万年~4億9000万年前の期間を
指す時代なのよ。

川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-カンブリア紀

そんな億年みたいな途方もないスケールいわれても、ピンとこないよね。
言葉で表現できないくらいの大昔のことなので、ぶっちゃけこなくていいです!w
めっさ大昔ってことで。


でさ~。そんくらい大昔となるとさ、世界の地形もずいぶんと今と違うのよね。
ド~ンっとこれが当時の世界地図なんだけどさ、


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-カンブリア紀の世界地図

今は中国の北の方にシベリアがあるじゃない?でもさ~
カンブリア紀はさ~中国から海を隔てて、ずーっと西の方に孤立大陸としてシベリアがある感じ。
ほんでもってさ、中国の東隣にオーストラリアがあるという始末w
まるでカオスだよw


まあ、気候は世界じゅうで暖かくって、

今の南極大陸みたいにさ~氷で覆われた地域なんかなかったよ。
まあ、生き物にとって過ごしやすい時代だったかもね。


とはいってもさ~、陸地は動物、植物、
言ってみればさ~、生き物ってやつはまったく見かけないないのよ。
行くところ行くところ、ゴツゴツした岩や石ころばっかの退屈なところだよw
生き物のいる賑やかなところはもっぱら浅い海だね。
やっぱ生き物の始まりは海からだからね~。
まだ生き物は陸上に進出していない時代だったわけよ。


まあ、このカンブリア紀からさ~
昆虫やエビやカニやらのご先祖となる節足動物
タコやイカや貝などのご先祖となる軟体動物
人間様もそうだけど脊椎動物のご先祖もこの時代に現れてるのよ。
現在の存在する動物の大グループが出揃った時代というところかな。


爆発的にいろんな生き物が現れたもんだからさ~
事件名「カンブリア爆発」っていわれとるよw


まあ、この時代から現在につながる生き物が出揃ったってことでさ、
今でもそうだけど、生き物の世界って
食う食われるかの弱肉強食が当たり前じゃない?
あたしもさ、食われたくないからさ、なんだかおっかないけど、
背中にトゲつけて身を守ってるわけだよ。
ほかにも硬い殻をつけて身を守ってる奴もいるし。


カンブリア紀の前の時代でさ、エディアカラ紀って時代があってさ~
この頃の生き物って、
やわらかい奴ばっかで、動きものろま。
まったく危機感のない輩が多いのよ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-エディアカラ紀の様子

やっぱ、お前ら、かたっぱしから喰ってやろう的な肉食動物がいなかったんだろうね~。
なんかのんびりした時代だよ。うらやま~w


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-カンブリア紀の様子


ほんでカンブリア紀ともなるとさ~
アノマロカリス っていうかなりヤバい的な肉食動物が現れるのよ。

カンブリア紀はさ、10cm未満の小さな生き物がほとんどなんだけど~
コイツがさ~60cmから大きな奴で1m越えるという
それがそれが、その時代の反則級のデカさでさ~


あ、そうそう、
その巨体に付け加えてよ!
「眼」までをもってるのよ~><!!


カンブリア紀からさ、ちょくちょく眼をもった生き物が現れるんだけどさ、
この目で獲物の位置を簡単に察知できちゃうのよね~!


アノマロカリスはぶっちぎりの巨体につけくわえ、獲物を見つける眼まで持つなんて
どんだけ肉食動物として生まれてきたんだよって感じだよ!

だからさ~、みんな奴の存在にビビりながらさ~生きとるわけよ。


食われる方もさ~、三葉虫の奴らとか、硬い殻でガードしつつ、
眼までもって近づいてくる天敵に気付いて逃げるという
用意周到な奴もいるけどね。


そうそうオパビニア っていう眼が5つもあるという
尋常でない奴もいたよw


あたしは眼をもってないから完全に不利だわ。
しかも唯一の身を守る武器を足として使ってたしw


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-カンブリア紀の活発な生き物たち


まあ、そんなこんなで、
世知辛い弱肉強食の世の中を生き抜くために
堅い殻をもった奴、トゲをもった奴、目をもった奴と
いろんな輩が現れはじめて生き物の多様性を促しはじめたのが
この時代の特色とも言えるんじゃないかなと思うよ。


というわけでさ、カンブリア紀のお話でしたw




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